日本国内の不動産は「安定しているが利回りが低く、入口価格が高い」、ベトナム(ホーチミン市)は「割安で成長期待が大きいが、所有権や為替の制約がある」——日本人投資家がこの二択で迷うのは自然なことです。本記事では2026年現在の最新情報をもとに、経済成長・価格・利回り・所有権・為替・融資・税金・管理の8つの軸で両者を誠実に比較し、「誰にどちらが向くか」を整理します。
なお当社Happy Landはベトナム一次販売のディストリビューターであり、ベトナム側を扱う立場である点を先にお伝えしておきます。数値はすべて目安・変動ありで、これは一般情報であって投資・税務助言ではありません。
まず
日本不動産とベトナム不動産は、そもそも投資の性格が異なります。日本は成熟市場で、賃料が安定し法制度が堅牢、国内ローンでレバレッジを効かせやすい「守りとキャッシュフロー」の投資です。ベトナムは高成長の新興市場で、入口が安く値上がり(キャピタルゲイン)への期待が大きい「攻めと成長分散」の投資です。
どちらか一方が常に正しいわけではありません。実務的には「日本をコア資産、ベトナムをサテライト(一部だけ)」と位置づけ、ポートフォリオの一部を新興国の成長に振り向ける考え方が、多くの日本人投資家にとって現実的です。
8つの
| 経済成長 | 低成長・人口減・成熟 | |
| 人口動態 | 少子高齢化・縮小 | 若く労働人口が増加(China+1の受け皿) |
| 入口価格 | 割安(同等都心物件でも相対的に低い) | |
| 表面利回り(目安) | ||
| 値上がり期待 | 限定的(エリア次第) | |
| 所有権 | フリーホールド・永久・土地も所有可 | 原則50年リースホールド(更新可)・外国人枠約30%・土地は不可 |
| 通貨 | 円(基軸通貨に近い安定) | ベトナムドン(VND)で為替変動が大きい |
| 融資 | 国内ローンでレバレッジ可 | 外国人融資は限定的・現金購入が中心 |
| 税の手続き | 国内で完結しやすい | 現地+日本で申告、外国税額控除が必要 |
| 出口・流動性 | 中古市場が厚く売りやすい | 改善傾向だが日本より読みにくい |
| 管理の距離 | 近く管理会社も豊富 | 遠隔・現地パートナーが必須 |
経済成長と
対して日本は低成長・人口減・成熟市場です。不動産需要の伸びは限定的で、値上がり益(キャピタルゲイン)を都市全体で期待しにくい構造です。ただし、これは「読みやすさ・安定」の裏返しでもあります。成長を取りに行くならベトナム、安定を取るなら日本、という整理になります。
利回り:実は
所有権:フリーホールド vs 50年
ここが日本人にとって最も理解すべき差です。日本は土地・建物ともフリーホールド(永久所有)が当たり前で、土地そのものを所有できます。
一方ベトナムでは、外国人が買えるのは住宅法(2023年)・土地法(2024年)に基づく建物の「使用権」で、原則50年リースホールド(さらに更新可能)です。土地そのものは国家に帰属し、外国人は所有できません。加えて、1棟のコンドミニアムにつき外国人が所有できるのは概ね30%まで、戸建ては一定エリアあたりの戸数上限がある、といった「外国人枠」も存在します。
なお近年の法改正で外国人同士の転売が認められ、出口の流動性は改善傾向にあります。所有権の細部はベトナム不動産投資ガイド2026もあわせてご確認ください(法律・運用は変動します)。
通貨・
通貨リスク:日本は円建てで為替を気にせず完結します。ベトナムはVND建てで、ドンは変動が大きく、利益が出ても円換算で目減りする可能性があります。海外送金の手続きも煩雑になりがちです。
融資:日本では国内の不動産ローンでレバレッジを効かせやすいのが大きな利点です。ベトナムでは外国人向けの現地住宅ローンが限定的で、日本の金融機関による海外物件融資も一般に限られるため、実務上は現金(自己資金)購入が中心になりがちです。
税金:日本の居住者は全世界所得課税のため、ベトナムの家賃収入も原則日本で確定申告が必要です。現地でも課税される分は外国税額控除で二重課税を一定調整できますが、控除対象外の税目や限度額もあり仕組みは複雑です。詳しくはベトナム不動産の所得と日本の税金2026を参照し、必ず税理士など専門家にご相談ください。
誰に
- 日本国内が向く人:安定したインカムと法的安心感を最優先、ローンでレバレッジを効かせたい、為替や海外手続きの手間を避けたい、出口の読みやすさを重視する人。
- ベトナムが向く人:入口の安さと将来の値上がりを狙いたい、ポートフォリオを新興国の成長に分散したい、為替・カントリーリスク・遠隔管理を許容できる、まとまった自己資金がある人。
「ベトナムは本当に良い投資か」という根本の問いはベトナム不動産は良い投資か2026で正直に検討しています。あわせてご覧ください。
まとめ
日本は「守り・安定・レバレッジ」、ベトナムは「成長・割安・値上がり期待」。優劣ではなく性格の違いであり、リスク許容度と目的で選ぶべきものです。本記事は一般的な情報提供であり、投資・税務・法律の助言ではありません。実際の判断にあたっては、必ず最新の制度を確認し、税理士・弁護士・ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。
よく
結局、
一概には言えず、目的次第です。安定したキャッシュフローと法的安心感、国内ローンの活用を重視するなら日本国内が向きます。一方、入口価格の安さと将来の値上がり(キャピタルゲイン)・成長分散を狙い、為替やカントリーリスクを許容できるならベトナムが選択肢になります。多くの方は「日本をコア、ベトナムをサテライト」として一部だけ振り向ける考え方が現実的です。これは一般情報であり、投資助言ではありません。
ベトナムでは
はい、外国人が購入できるのは住宅法・土地法に基づく「使用権」付きの建物(主にコンドミニアム)で、原則50年リースホールド(更新可)です。土地そのものの所有(フリーホールド)はできません。また1棟あたり外国人枠は約30%などの上限があります。法律・運用は変動するため、購入前に必ず最新情報と専門家確認を行ってください。詳細は所有権の解説記事もご覧ください。
ベトナム
ベトナム
日本の居住者は全世界所得課税のため、ベトナムの家賃収入も原則日本で確定申告が必要です。現地でも課税される分は「外国税額控除」で二重課税を一定調整できますが、控除対象外の税目や限度額もあります。仕組みは複雑なので、税務の詳細は専門家にご相談ください。Happy Landの関連ガイドも参考になります。
ベトナム
日本の金融機関による海外物件向け融資は一般に限定的で、外国人がベトナム現地で住宅ローンを組むのも容易ではありません。そのため実務上は現金(自己資金)購入が中心になりがちです。日本国内なら国内ローンでレバレッジを効かせやすい点が大きな違いです。条件は金融機関ごとに異なり変動します。